障がいのある方が働くことをサポートする福祉サービスには、「就労移行支援」と「就労定着支援」があります。名称は似ていますが、それぞれのサービスがどのような違いを持ち、具体的にどのような支援を行っているのか、ご存じない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は「就労移行支援」と「就労定着支援」の概要や支援内容について詳しくご紹介していきます。
就労移行支援とは?
就労移行支援は、障がいのある方が「一般企業への就職」を目指すための障がい福祉サービスです。具体的には、就労に向けたトレーニング、職場見学・実習、就職活動サポート、そして職場定着支援を提供しています。
ご自身のペースで事業所に通いながら、ビジネスマナーやパソコンスキル、体調管理やコミュニケーション能力など、働くために必要な知識とスキルを身につけることができ、数ヶ月から最長2年かけて就職を目指します。
また、就労移行支援には、就職後、原則6ヶ月まで職場定着支援も含まれており、同じ事業所から、就職後も働き続けられるようサポートを受けることができます。
就労定着支援とは?
就労定着支援は、障がいのある方が、就職先で長く働き続けられるように「就職後のサポート」を目的とした障がい福祉サービスです。支援内容としては、就職後に生じた仕事や人間関係の悩み、生活リズムの乱れ、体調管理などの課題解決に向けてサポートします。支援員が利用者の方と職場の仲介役となり、円滑な環境改善をサポートしてくれる点が大きなメリットです。
就労定着支援の対象者は、障がい福祉サービス(就労移行支援、就労継続支援A型・B型、生活介護、自立訓練)を経て就職し、かつ就職後6ヶ月仕事を継続している方です。就職後7ヶ月目から最長3年間、継続して支援を受けられます。
2つのサービスの主な違い
最も大きな違いは、支援のタイミングです。就労移行支援は「就職を目指す」ための支援である一方、就労定着支援は「就職後、仕事を長く継続する」ための支援を行います。
どちらのサービスも、障がいのある方が安心して働き続けるための大切な福祉サポートです。それぞれの特徴を理解し、必要に応じて活用することで、就労を通じた社会生活をより充実させることができます。
サービス名 | 支援のタイミング | 主な目的・内容 | 対象者 |
---|---|---|---|
就労移行支援 | 就職前 | 一般企業への就職を目指すための就職活動支援 | 一般企業への就職を目指す障がいのある方 |
就職後〜6か月まで | 就職した直後の職場定着のサポート | 就労移行支援等を利用して就職した障がいのある方 | |
就労定着支援 | 就職後7か月目〜最長3年 | 長期的な職場定着のサポート | 就労移行支援等を利用して一般就労した方 |
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